2年前に約15cmの苗で庭に植えた、セイヨウニワトコ(以下、ニワトコ)。(詳細は「エルダーの成長記録と樹形のこと」)
今年の冬にはヒヨドリに葉っぱを食べ尽くされていた(詳細は「ハーブを食べるヒヨドリ」)が、見事な花が咲いた。
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すべての花に日光が当たるように、傘を逆さにしたような形で小さな白い花がたくさん付いている。花がついたのは、この枝だけ。ヒヨドリが葉っぱを食べたのが、ちょうど良い剪定になったのかも!?
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メディカルハーブとして利用してみようと花を摘むつもりでいたが、4月27日に大雨風で散ってしまった。後に残ったガクは傘の骨組みのようで、独特の妖しい雰囲気がある。
花はすぐに散ってしまったけど、エルダーベリーは実るだろうか?
books (本の画像は版元.com)
「魔女の庭 不思議な薬草事典」サンドラ・ローレンス/著 (グラフィック社、2021年) ndc499.87 は、物語や民話、言い伝え、慣習などの情報を元にまとめたもので、一風変わった事典となっている。
科学的根拠に因るものではないとしてあるが、長年人々に言い伝えられてきた情報は・・・私がニワトコを観察して感じるものと、同調するところがある。火のない所に煙は立たぬ・・・
伝説では、ユダはニワトコの木で首を吊ったと言われます。(略)
本「魔女の庭」byサンドラ・ローレンス/著 (グラフィック社、2021年) P163「ニワトコ属」より引用
キリストがかけられた十字架もニワトコ製だったと言う。
キリスト教以前の古い神話では、敬意を持って扱わなければニワトコはただ悪いことをする。
北欧では女神ホルダ(フリッグ)の木とされ、悪霊を追い払うとされた。(略)
どうやら、ニワトコの木には霊的な力が宿るらしい。そう思って観察してみると、乱れた樹形にも意志を感じる。シワが刻まれたような木質化した枝からは、賢者の呪文でも聞こえてきそう。噴出するかのように次から次へと生え出てくる若い徒長枝(トチョウシ)は、庭全体を掌握しそうな勢いだ。
隣の琵琶の木も、横から伸びてきたニワトコに頭上を塞がれてしまった。
通り道に伸びてきた枝は、今の内に切り詰めた。
ニワトコについてやりがちな重大な誤りは、木を切ることだけです。これはホルダから木を盗むことになり、3日以内に死ぬという罰を受けるでしょう。
本「魔女の庭」byサンドラ・ローレンス/著 (グラフィック社、2021年) P163「ニワトコ属」より引用
どうしても切らねばならなかったら、丁寧に頼まなければなりません。帽子を取り、膝を折り、木を切らねばならない理由をはっきり述べて、将来お返しすると約束するのです。
どうしよう!木を切ることが、そんなに重大な事だったとは!!
カットした枝は、燃えるゴミに出してしまったよ・・・。
とりあえず、ニワトコに誤ってくる!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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